小説執筆時のテンションづくりについて
わたしは趣味で自分用の小説を書いています。書くことはもちろんですが、方法論を編み出しては試行するのも楽しみの一つで、いろいろこねくり回しています。
今日はそこからひとつ、「自分が小説を書くときのテンションづくり」について記しておきます。
「さぁ、書くぞ!」となったときにまず「書くノリ」をセッティングするための方法です。
うまく書けないときはだいたいこの儀式をやり忘れているので、備忘も兼ねて書いておきます。
これは自己流の方法です。誰しもに当てはまるわけではありません。
しかし、何かをつかむ参考になれば幸いです。
概要
わたしがテンションづくりのためにやっているのは以下の2つです。
- 目指している文体の小説を読む
- 焚火の動画を作業用BGMにする
以下で詳しく語っていきます。
目指している文体の小説を読む
まずは自分が好きな、あるいは目指したいと思っている文体の小説を用意します。
それを、声に出して読みます。これだけです。
効果
それによって以下の効果を狙えます。
- 自分が心地よく思う文体のリズムを体にしみこませる
- 自分が好きな文体の言葉づかいを体にしみこませる
どれくらいやればいいか
リズムや言葉づかいが体にしみこんで馴染んできたら完了です。一冊最後まで読まなくても大丈夫です。
声に出すなんて……
声に出すなんて恥ずかしいよという人も多いと思います。大きな声で音読しなくても大丈夫です。ぼそぼそ小さな声で読むのでも効果があります。
要は好きな文体を「音」として口先と脳で味わうことができれば効果があるようでした。
心の中で読むのもかまわないとは思いますが、効果を出すにはある程度の集中力が要りました。
必ず文章を「音」として認識しながら注意して読む必要があると思われます。
焚火の動画を作業用BGMにする
文体を体にしみこませたら、あとは書くだけです。私の場合プロットをもとに作った箱書きに合わせて書き始めます。
その時のBGMも、書く時のノリに大いに影響しました。
わたしの場合、焚火の音がベストでした。
パチパチという音が好きな文体の感じと絶妙にマッチしているように感じています。
わたしは英語の小説が日本語に翻訳されたときのあの独特の文体が好きで、そのへんを少し意識して書いているのですが、その文体と火の爆ぜる音がなぜか絶妙にマッチするんですよね。あっちの家にはだいたい暖炉がある(偏見?)からでしょうか?
さまざまな体験が組み合わさってできた個人の「感じ」の話なのできちんと説明できないのですが……。
しかし、バトルシーンやホラーシーンをやる場合はもっと緊迫したBGMをかけることがあります。
でもゆるやかなシーンでは「焚火のテンション」を保つようにしています。
人によっては雨の音や川の音、PCのタイピング音がいいということがあると思います。
「好きな文体と合わせて食うとめっちゃおいしい」食べ合わせを見つけてみましょう。
まとめ
以上がわたしが小説を書くときにテンションづくりのためにしていることです。
こうしてみると「音」に重きを置いているのが分かりました。
自分に合った方法を探して、これからも書くことを楽しんでいきましょう。